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あの日を知っているから、君とやりたいことがある【3章】

デッキ解説・戦術

第3章・君が好き

「れっくんって、好きな人っているの?」
この質問をされる日が、今日だとは思わなかった。
1度、経験していたとしても心に迷いが…
正直に言うのか、嘘を付くのかと悩んでいたが、口が先走ってしまい…
「僕は、ミユが好き...これからも、ミユのことが好き。」
気づいたら、ミユの肩を僕の両手がつかんでいた
ミユは、僕のことを見て笑うのをこらえていた。
とても恥ずかしい…
「れっくん、人に見られてるよ」
同じ小学校に通う1年生たちが、ニヤニヤしながらこちらを見ていた。
急いでミユの肩から、自分の手をポケットに入れた。
気づかれたと思ったのか、1年生たちは走って学校の方に走っていった。
「ミユ…それを最初に教えてよ…僕、泣くよ。マジで泣くよ…」
ミユは、こちらに顔を見せないようにして、クスクスと笑っていた。
「次の信号渡ろう‼」
「うん…」
僕は、少し暗めに返事をした。

「時間に余裕があるし、公園に寄らない?」
信号を渡ってしばらくして、ミユが話しかけた。
「いいけど…どこの?」
そうは言ってみたが、
僕はとにかく、あそこでの僕の行動で嫌いになってしまったのかと不安な気持ちでいっぱいだった。
「れっくんの、さっきの話の続きができる場所」
ミユの顔が真剣に見えた
多分、嫌われたな

公園に着くと、
「ブランコに乗ろう」
ミユは、走ってブランコへ向かって行った。
「れっくんも、隣に来て‼」
荷物を置いて、ミユの座っている隣のブランコに座った。
ミユが、ブランコを漕ぎだすと
「れっくん、さっき私に何しようとしたの?」
確かに、何をしようとしたのだろう…
あのまま、キスまで行ったのかな…
変なことを考えるな‼高校生だろ‼
自分で自分に問いかけた。
「大人のことかな?恥ずかしくて言えないのかな?」
ミユは楽しそうに、ブランコを漕ぎながらからかって来た。
「恥ずかしいよ…見られちゃったから…」
本当に恥ずかしい…でもあの時、小5の時の、僕の本来の行動なら...
「れっくんって、好きな人っているの?」
「えっと…多分居ないかな...」
って、言ったような...その後が、思い出せない…
「どうしたの?」
ミユが心配そうに聞いてきた。
「えっ…何でもないよ」
いけない、とにかく今はミユから嫌われてないか、様子を見ないと…
「わかった‼さっきの続きがしたいんでしょ‼いいよ...最後まで聞いてあげる…」
by REI (2021年03月30日)

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